慈 悲

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慈悲:菩薩(ぼさつ) が人々をあわれみ、楽しみを与え、苦しみを取り除くこと

・・・とある。

 

進めてきた数々の案件が着地を迎えていく中

その感慨は様々に

「完結」の表しにスタンプを捺す。

 

とても健康的に

晴れ晴れとしたものもあれば

諸々の事情で

眉にシワを寄せながらグッと飲み込み

胸中を鎮めるものもある。

 

よくできました の解釈

言葉はおもしろい。

 

素直な賞賛の表現から

すこし意図のアクセントを換えれば

よくぞできました と

「偶発的や事故的に出来た」にすり替わり

もう一歩踏み込むと

案件の渦中でのいろいろが・・・いろいろあって

ここにひとつ別の表現が見えてきて

 

スタンプを作ってみる。

 

「自分を褒めてあげたい」とむかし

あるマラソンランナーが言ったことにも似た

そのいろいろを消化するには適当な言葉

 

よくやりました

 

大変だったのさ・・・

捺すときに自分に聞かせる

苦悩の浄化。

 

 

silence

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don't ever leave me : Keith Jarrett (Youtube)

気持ちの浮き沈みの中に

パチッとハマる音楽

 

それはある意味

心理状態の体現として表れて

俯瞰して自身を観ることができる。

 

暗く穏やかで

流れるままに

やわらかい静寂を愉しむ様な

 

そんな時間を欲している

 

仕事に追われる毎日

その表れ。

 

ここしばらくの間

Keith Jarrettを延々と回している中で

自分をなだめながら

静めながら

 

ここに浸っているのもナンダカな・・・

という懐疑

 

まだしばらく続く

耐える時間を目測しながら

 

夜明けに向けて走る日々。

 

 

write

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いつかそれがわかるだろうから

持っておきなさい

 

中学生の頃だろうか

父がくれたモンブラン製のシャープペンシル

 

20数年後のいま

最近もの書きをする時

それは

まるで主力投手の様に登板して

成績を上げている。

 

まずはアイディア在りきではあろうけど

なにかここに頼るというか

ゲンカツギの様な

 

それが手の中にある感覚と

紙の上を走る芯先の心地良い滑らかさと

 

筆記用具として

ただ書ければいいというところから

一段高く登ったところの

 

上質感

 

それが仕事にもたらす反映

 

父の言わんとしていたことは

そういうことだったのかと

 

なにか背後で応援されている気もして

胸の奥がキュっとなる。