10年

f:id:eiki-works:20180626163256j:plain

Swing Out Sister - Pledge Intro : vimeo

月日の累積

その経年の中に

 

空いた時間分の期待を備えたり

成長や変容を誇張して驚かそうとする様な

過ぎた振る舞いのない

 

すーっと距離感が縮まる

安心できる佇まい

 

素敵だな そういうの

 

10年を置いての swing out sister の新譜に

そんな感覚が湧く。

 

 

f:id:eiki-works:20180516135507j:plain

新しいカメラを手に入れる

 

父のフィルムカメラに触れた小学生の頃から

全てデジタルに変わってしまった

この35年余り

 

性能や技術は大きく進化する

驚きの深みに溺れながら

玩具を与えられた大人は童子の様にそれを離さない。

 

やや浅いむかし

デジタルに移行するときの過渡期が印象深い

それは

 

フィルムを必要としなくなるカメラ

技術を詰め込みながら形態とデザインの自由度が拡張して

持ち方を変えてしまったり

撮り方をも変えてしまったり

 

それが今

一旦広がったその自由度が密度を高めながら還元された

 「やっぱりこうだよね」の触感

 

ファインダーを覗いてシャッターを押す

35年前の所作と同じながら

クラシカルではなく

進行形的な懐古

複雑さを減らして「カメラ然」となる肖像

 

それがうれしい。

 

 

 

偏 執

f:id:eiki-works:20180504141756j:plain

保守的なわけではなく

好奇心がなくなったわけでもなく

 

集めてみたら偏っている

 

自分の嗜好の現れとして

冒険する必要がそこにはないと思う時

 

迷いが薄れながら

より細部への注視と感度が高まるのだけど

 

側から見れば大差はなく

どれも同じ

 

「らしさ」という

ぼんやりと少々曖昧でありながら

重さを帯び

そこに動きを止めるかの様な

 

気付かれない程度のことに

ちょっと気付いて欲しい

 

ワガママさの相関。