大人になってから観る寅さん映画の
その世界観に胸がキュッとなるのに似た
この歳になってから読むドラえもんの
ストーリーだとか言葉だとか
それは強く染み渡るものがとても多くて
涙を伴うことも少なくない。
振り返ること
子供の頃
親と外出する時にはいつも
ドラえもんの単行本を脇に大切に抱えて
大人同士の会話に水を差すことのない様に
静かのフタを被せられる
それそのものであったのだけど
子供からすると
ずっと読み耽っていられる
とてもうれしい時間でもあって。
いま改めて
世の不条理とか道徳感
どうやらドラえもんから教わったことが多く
この本に記されていること以外の
記憶の中のいろいろなシーンが
胸の中を騒がせて
それらはとても温かい。