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いつかそれがわかるだろうから

持っておきなさい

 

中学生の頃だろうか

父がくれたモンブラン製のシャープペンシル

 

20数年後のいま

最近もの書きをする時

それは

まるで主力投手の様に登板して

成績を上げている。

 

まずはアイディア在りきではあろうけど

なにかここに頼るというか

ゲンカツギの様な

 

それが手の中にある感覚と

紙の上を走る芯先の心地良い滑らかさと

 

筆記用具として

ただ書ければいいというところから

一段高く登ったところの

 

上質感

 

それが仕事にもたらす反映

 

父の言わんとしていたことは

そういうことだったのかと

 

なにか背後で応援されている気もして

胸の奥がキュっとなる。