Mark Newson : Ceramic cup L
デザイン・設計したものが
訳あって壊されてしまう時の
廃棄されてしまう時の
くーっ と喉奥が苦しくなる様な感覚
できることなら
そこに触れることは避けていきたい
捨てられることを前提として産まれたものが
素材を変えて半永久的に居場所を作る
縁の口当たり感も
滑り止めのリブもサイズも
底面の形状容姿もそのままに
含むストーリーが多くありそうなのに
多くを語らず
冷静で秀逸な佇まい
片付けだとか処理だとか
手を煩わせることを「捨てる」ことで対処してしまうことを
「便利」であるとは言えないはずで
屈折した合理と
見てないことにする道理と
ファッション感覚なSDGsと
消費社会に投げ掛ける
大きな皮肉
チクッと響く魅力。