高校生の頃の記憶
sin・cos・tan
30年の時を経て
それにもう一度触れることになって
脳の中の活動が止まっていた部位に
血と酸素を流し込む
湧いてくる記憶
次々と音を立てて開く引出し
くすぐったく動き出す頭の中
目の裏辺りに感じる閃光
気持ちが良い
薄い滲みの様に虚ろながら
それらは消えていなかった
こんなこと将来の役に立つんかな・・・?
ぼんやりと眺めてた外の景色も湧いてくる
ムダなこともあったかもしれないけど
残っている数々の点は
線になる
塊りになる
切っ掛けひとつで。