ひとりよがりのものさし:坂田和實 著/新潮社
知的で素敵なセンスをお持ちの方だな
ページを進める度にその話に引き込まれる
胸が踊る
惚れてしまう本との出会いを
静かに喜ぶ
骨董、古美術、古道具、民藝・工芸品の類
生活の近くに在ることで
嬉しくなったり
気持ちが柔らかくなったり
感覚的な豊かさを膨らませてくれる
難しい講義の様な一方的な話ではなく
同調を求める感じもなく
そのモノの生まれた背景や歴史
作られた方法や形態
触感や表情の丁寧な説明
モノへの愛着や思いが「感想文」の様
美しさは知識からは見えてこない
序文のその一言に諭される
スケジュールに追われてモノを作っていては
見逃すことが多そうだ
利益本位で走っていると
疲れることが多くなる
デザインの現場はそういうものだから
だからこそ
時間のヤリクリは上手にならないとね
仕事の合間に本を開く
布張りのあたたかい表紙
感覚リセット。