「万歳」という喜びを表す場面で聞くそれは
他の言語では表し様がない日本文化固有のもの
諸説いろいろありながら
「皆が万年末、万歳までも平穏であります様に」と願う
そんな素敵な意味合いらしい
戦時中に若者たちが機上で発しながら散ったそれも
正しかったことなのかは別に
また同意の線に繋がる気がするけども
軍国の最中に恐怖感を纏っていたはずで
先日の即位礼正殿の場
祝砲を放っての万歳三唱
砲音を聞いた時に湧いた複雑な気持ち
万歳の指揮を執った首長の良くない心象も相まってか
軍国の想起とわずかな恐怖
どうしても式典には大砲が必要だったのか
儀式としてやらなければいけなかったのか
解せない疑問と消えない音
今年も近くの里山に入ってみると
そこには毎年変わらない華やかな葉の彩りがあって
どうか万年先までも平穏であります様にと
心の中で呟いて
深呼吸。