一枚

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出張先の海辺

はるか水平線付近の厚い雲から光が溢れ出す

 

ゆっくりと静かに空が割れた

 

ファインダーを覗きながら露出ダイヤルを回して

その時を待つ

 

一枚だけ撮った写真

 

カメラの性能とかレンズの特性とか

助けられてることは多分にあるだろうけど

補正は一切加えていない

 

やっとカメラを使える様になった

そんな自負の発芽

 

奥深いだとかテクニックがどうだとか

知識や理屈

憧れから解かれた様な感覚

 

カメラが好きです

 

ちゃんとそう言える様になった日。