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忘れられた日本:ブルーノ・タウト 著/篠田英雄 編訳:中公文庫

 

広い視野

細かな着眼点

観察と研究

持論への問いとその考察

 

詩的な表現が誘う形状の想像

秀逸な論考

 

刺激的な火花がたくさん。

 

ドイツの建築家

ブルーノ・タウトが日本に滞在したのは1933年

 

桂離宮や床の間

表に見える建築様式から作り方の分析

日本人の生活や心

季節に沿う営みや精神

 

日本文化の奥

深いところにあったものを

ポロポロと宝を掘り出す様に語ってくれた様

 

大きい収穫。

 

利便性や合理性

性能や価格や快楽を優位に進んできた代償からか

読み終わった後のチクチクする感覚

 

現代の

何かしていないと落ち着かない

何か音がないと寂しい

明るくないと不安

汚れない様に

壊れない様に

 

そう駆り立てる感じはなんだろう?