諸 説

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土偶を読む:竹倉史人 著/晶文社

 

映像で残っている記録もなければ

誰か見た人がいるわけでもない

はるか昔のこと

 

確証がないのだから

諸説いろいろが生まれる

 

歴史とは

物的資料のいろいろな点の組み合わせ

むしろ

都合よく話が繋がる

合点に見出された幻想寓話の側面がある

 

多角的・多様的な疑いに富んだ観点と

好奇心を煽り掴む図解

振れ幅の大きな解説

 

点が多ければ多いほど

線として繋がって面が広くなり

説の幹が太くなる

 

押し付けることなく

話し手が興奮している様子もなく

頷いて聞いていた話の様

 

ほらね?

そう思わない?

 

心地よくくすぐったい説得力

納得してしまう妙

 

土偶

おもしろい。