恩 師

大人の流儀3 別れる力:伊集院静 著/講談社

 

20代の頃

たまにTVで見掛けたその方は

言葉少なに低い声で

意味深いことを語っていて

 

以来いままで

数々の著書に触れさせてもらう中

 

目で追う文字に

その文章に

伊集院さんの声が聞こえてきて

力強く叱ってくれた

嗜めてくれた

 

訃報を聞く

 

自分の枝を大きく広げてくれた恩師であった

感謝は計り知れないほど

 

出逢えば別れは必ずやってくる

それでも出逢ったことが生きてきた証であるならば

別れることも生きた証なのだろう

 

その言葉が降りてくる。